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本当に欲しいものは「これがいい」で選ぶもの

散文
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今年もクリスマスプレゼントを買いに行った。

毎年、孫たちの好きなものを買うために、

息子の嫁と孫たちと一緒に行っていた。

今年は、息子の嫁は仕事で都合がつかず、

私が良ければ孫たちと3人で行ってほしいと連絡あり。

下の孫も小学生になっているので、

もちろん3人でOKと返信した。

私も3人で行くことに楽しみもあった。

我が子たちのクリスマスプレゼントを両親と一緒に買いに行ったとき、

息子はとても遠慮がちなところがあり、

本当に欲しいものが高くて悪いと思ったのか、

「ぼく、これでいい」と言った。

すると父は息子に「”これでいい”ではダメだ。”これがいい”が本当にほしいものなんだから、

”これがいい”を選びなさい。」と言って、息子が本当に欲しいものを選ばせた。

このときの父の言葉が私の中に残っていて、

確かにそうだと納得したのだった。

”これで”というのはあきらめの気持ちなんだと。

無意識に”これでいいか”と決めたりすることがあったが、

それからは、”これが”で決めることにした。

思い返すと”これで”で選んでいたときは、

あとから「やっぱりあっちにしておけばよかった」と後悔したことを思い出し、

”これが”で決めないといけないのだとつくづく思い知った。

以前、孫娘がまだ小学校に上る前くらいの頃、

欲しいものを買ってあげるときに、

「これでいい」と言った。

息子が小さい頃に言ったことと同じ言葉を発して、

つくづく息子の子どもらしいなあと思った。

その時に父の”これが”を思い出して、

私も孫娘に”これが”で選ぶように言った。

やはり、本当に欲しいものは別のものであり、

最初に”これで”と言ったものより高いものだった。

小さい子どもが気兼ねするというのもおかしなもので、

恐らく無意識に出る言葉だと思うのだが、

無意識に申し訳ないという気持ちが働いているのかもしれないと思った。

クリスマスプレゼントは、

サンタさんが枕元に置いてくれると

孫娘が話してくれた。

サンタさんには、一番欲しいものを

おねだりしているそうだ。

     


投稿者:sora

平日は派遣でフルタイム働き、還暦を迎えても若い頃と変わらずに、興味のあること知りたいことには貪欲に「楽しく生きる」を追求しています。

   

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