孫娘と久しぶりに会ったときに、自分のことを『ぼく』と言った。
『ん?? 今ぼくって言ったの?』
私が聞き返すと、『うん』」と答えた。
ついこの前会った時は“〇〇ちゃん“と自分の呼び名で言っていたのに、
いつの間にか呼び方が変わっていた。
少々驚き『私じゃなくてぼくなんだ?』と聞くと、
『うん、○○ちゃんもぼくって言うよ』と
女の子の友達も自分を『ぼく』と言うと。
すると孫娘の母親(息子の嫁)が
『私も小学生の頃、自分のことぼくって言ってた。
だからなんとも感じなかった』と。
へ~ そうなんだ。
娘と息子の嫁とは3歳しか変わらないけど、
娘も娘の友達でも『ぼく』と言う子はいなかった。
最近テレビで「あのちゃん」が『ぼく』と自分のことを言っているのをみて、
あ~なるほど、そうなんだ。
と、なんとなく腑に落ちた。
昭和の時代は「男の子は男の子らしく」「女の子は女らしく」と言われて、
どうしてそう決めつけて、それらしくしなければいけないのかと、
納得いかないことだらけだった。
結婚したら、女は仕事を辞めて家庭を守るのが当たり前と思っている男がほとんどだった。
知り合った頃の元夫もそのようなことを言っていたのを覚えている。
しかし、付き合いが始まり、結婚した頃は、働くも家庭に入るも私に任せ、
特に何も言わなかった。
子どもたちを、“男だから“、“女だから“と決めつけた育て方もしてこなかった。
「LGBT」がかなりポピュラーになった現代、
同じように“男だから男らしく“とか“女だから女らしく“と言われて
苦しんでいたひとたち、納得できないと思っていた人たちも
少しは気持ちが楽になれてきているのか、、、な。
少女が自分を『ぼく』と言うことに関して、ちょっと調べてみたら、
明治時代にも遡り、
少女が男の子のような言葉遣いをしていたことが書かれた記事があった。
やはり、女の子が男のような言葉遣いをして批判されていたことが記されていた。
昭和の時代だけではなかった。
『わたし』『わたくし』というのは、
社会人になると、女性だけでなく男性でも使う。
これは一般的に使われて、
誰も男性に対して「男らしくないからやめたほうがいい」とは言わない。
『わたくし』は、辞書では「自分一人に関係のあること。個人的なこと。
一人称の人代名詞。多く、目上の人に対する時や、やや改まった場合に用いる。男女ともに使う。」
女性だけでなく、男性でも使われている。
『わたし』は『わたくし』のくだけた言い方とある。
因みに『ぼく』は、「一人称の人代名詞。男性が自分のことをさしていう語」とある。
辞書からすれば、少女が『ぼく』と言うのは違う、ということになる。
先程の調べた記事にはこうも記されてあった。
「少女たちは女の子から一人前の女へと成長する過程の一時期に、
男の子とと同じように話すことで、
一気にではなく徐々に女へとなっていけるように、助走をしているのではないか。」
令和の時代、少女が『ぼく』と自分のことを言う子が増えているということは、
今後、辞書の『ぼく』の欄の記述も変わるかもしれない、、、、、かな。
投稿者:sora
平日は派遣でフルタイム働き、還暦を迎えても若い頃と変わらずに、興味のあること知りたいことには貪欲に「楽しく生きる」を追求しています。