こんにちはsoraです。
3月8日「国際女性デー」の日に、
全国で3度目の選択的夫婦別姓の制度を求める集団訴訟がありました。
2021年、夫婦別姓の制度導入を望む裁判があり、
夫婦別姓を認めないことは、憲法に違反しないと判断されました。
その頃読んだネットニュースに、
弁護士で元フジテレビアナウンサーの菊間さんの話が記載されていて、
菊間さんは結婚で改姓することに全く違和感を持っていなかった。とありました。
実際に改姓した際には、通帳やカード等の改姓手続きが大変だったこと。
そして世の中から「菊間千乃」という名前が消えていく瞬間を味わって、
自分がなくなってしまう喪失感とか気持ちが落ちていく感じが怖かった。
そのことがきっかけで夫婦別姓に関心を持つようになった。とありました。
改姓に対する違和感は体験しないと理解できないのかもしれない
結婚が早かった私は、通帳の改姓手続きは必要でしたが、
その頃はクレジットカードは保有しておらず、
運転免許は出産後の取得なので全く問題ありませんでした。
離婚しても、子どもたちが生まれてきた姓を変えるつもりは
全くありませんでした。
夫婦別姓に関しては、なぜそこまで拘るのか私には理解出来ていませんでした。
しかし、私の場合でいうと、離婚により改姓はしたくなかったということが、
似たような意味合いになるのかもしれないと思いました。
親元で育った姓から早々に結婚して改姓し、
現在の姓になってからは、親元にいた姓よりも長くなっています。
今、もし改姓するとなると再婚による改姓となるのでしょう。
確かに、そう考えた場合、改姓などしたくないというのが本音です。
現在の姓で生活してきて、今更別の姓に変えることなど考えたくもありません。
勿論、通帳等の改姓手続きもそうですが、
長年生活してきた今の姓を変更することの違和感がとんでもないです。
このことで、初めて夫婦別姓について理解が出来たのです。
結婚による改姓とは異なりますが、
長年(通常は生を受けてから)生活してきた姓を変えることの違和感。
親からもらった姓への愛着。
理由は色々あるかもしれませんが、
夫婦別姓の選択が出来ても良いのではないかと思います。
離婚は、旧姓か現姓のままか選択できるのに、なぜ婚姻は選択できないのか?
2021年の最高裁の判決で「夫婦が同じ名字にする制度は社会に定着してきたもの」
「家族の呼称を1つにするのが合理性がある」
そのため憲法に違反しない。と判断を示したとありました。
女性裁判官3人全員と男性裁判官2人の合わせて5人が
夫婦別姓を認めないのは憲法に違反するという意見を述べたともありました。
デジタル化が進み、ネット社会が大半となっている今この時代に、
世界では夫婦別姓が主流になっています。
同氏から別姓になってきている国や選択制の国がほとんどです。
同氏でなければならいないなんて日本だけでしょう。
これでは遅れているどころの話しではなく、
遅れ過ぎているにも程があると思います。
これから、もっともっと夫婦別姓を望む人は増えていくと思います。
また、この裁判で『どのような制度を採るのが妥当かという問題と、
憲法違反かどうかを裁判で審査する問題は次元が異なる。
制度の在り方は国会で議論され、判断されるべきだ』
とありました。
離婚の場合、旧姓に戻ることと、
結婚後の姓をそのまま継続することのいずれかを選択することが出ます。
なぜ、結婚の場合は選択することが許されないでしょう。
ある意味、矛盾しているようにも思えます。
選択的夫婦別姓を可能な世の中にしてほしい
先日のネットニュースでは、
職場での旧姓使用を認められず、心身に不調が出て適応障害になり、
ペーパー離婚した人のことがありました。
心身に不調が出るほどの大変なことだとは、
誰も予想だにしないのでしょう。
夫だった方は、
「男性は改姓の当事者意識を持ちづらい。自分もそうだった」と
仰っています。
そして、こんな記事も。
1996年、法制審議会が選択的夫婦別姓制度の導入を答申したが、
自民党から「家族の一体感が失われる」
と反対論が起きて法案提出に至らなかったことがあったと。
「家族の一体感が失われる」とは、なんとおかしなこと。
姓が違うとどうして一体感が失くなるのか?
その根拠は?
他国の別姓の人たちが
家族の一体感が失われていると言っていることになるのだよ。
まったくもって感情論で言っているとしか思えない。
これは28年前のことだから、
現在はこんな議論にはならないだろうけど。
『選択的夫婦別姓は、望む人たちのために選択肢を増やす制度だ。
そうでない人に別姓を強制するものではない。』
とありました。
国会で議論して、
少しでも早く夫婦別姓や選択制が可能になる世の中にしてほしいものです。
どんな人もみな、
しあわせな暮らしが出来るようにしてほしいものです。
投稿者:sora
平日は派遣でフルタイム働き、還暦を迎えても若い頃と変わらずに、興味のあること知りたいことには貪欲に「楽しく生きる」を追求しています。