板倉俊之がエッセイを出版したので図書館に予約をした。
何ヶ月も待ってようやく順番がきた。
そのエッセイの中に、サンタクロースからのプレゼントは、
親が用意しているのだと知らされたことが書いてあった。
板倉俊之が7歳の頃のこと。
なぜ親がそんなことを言ったのか、
兄弟が3人もいるので、
騙し続けることが不可能だと考えてのことかららしい。
ある日友だちの家に遊びに行ったときに、
サンタさんからもらったとプレゼントを見せられて、
板倉俊之は、本当は親が用意しているのだと言った。
友だちのお母さんに呼ばれて、
サンタクロースはいることになっているから、
と注意されたとあった。
読みながら笑ってしまったのだが、
実は私も子どもたちにサンタクロースはいないと教えていた。
娘は板倉俊之よりももっと下の幼稚園の頃。
サンタクロースはお父さんで、
プレゼントは親が用意しているのだと教えた。
娘はサンタさんはいると思っていたので、
信じられない様子であったが、
丁寧に話していくうちに納得していた。
娘も板倉俊之と同じように、
サンタクロースを信じている友だちに
サンタさんはお父さんとお母さんなのだと話したら、
それは違う絶対にサンタさんはいると激しく口撃されたらしい。
たまにこの話になると、
娘は「サンタさんはいないなんて幼稚園児に教える親なんていないよ。
だから私は夢を持たない子どもになったんだよ」と笑う。
私だけかと思っていたけど、
板倉俊之のお母さんもサンタクロースはいないと教えたんだ。
と、読んでいて笑ってしまった。
親である私の身勝手な考え方かもしれないけど、
娘に夢の持たない子どもになったと言われても、
教えたことは間違っていなかったと思っている。
現実的に今をしっかりと見ることのできる子に育ったと思うし、
何より娘自身が怒るどころか笑っているから。
投稿者:sora
平日は派遣でフルタイム働き、還暦を迎えても若い頃と変わらずに、興味のあること知りたいことには貪欲に「楽しく生きる」を追求しています。