こんにちはsoraです。
還暦過ぎて試験を受けるとは思ってもいなかったこと。
派遣社員の試験はまだ50歳代でした。
無事仕事に就けて安泰と思っていたのに、
まさか60歳過ぎて試験だなんて。
仕方なく状況を受け入れて勉強した結果、
思った以上に清々しい気持ちになりました。
“派遣社員も今年から試験制度を導入“の突然の社内メール
毎朝、出勤時間の打刻から始まり、
その後は朝礼での連携事項を確認しメールのチェックに入る。
ある朝のメールに突然、『派遣社員も社員同様に試験を実施』のタイトルの文字が!
勤務先の職場だけではなく、業界で決定された事案であり、
早々に実施するという内容のものだった。
業界で決まったことを、すぐさま実施されることにもの凄く違和感を覚えた。
本来決定事項は何ヶ月も前に予告があっていいはず。
『来年の〇月から実施』とかね。
それなら少しは気持ちもゆっくりと試験に向けて切り換えていけるのに、
決定事項のメールから半月で実施されるとは、気持ちを持っていく余裕すらもなく、
すぐさま勉強しなければならない状況。
試験を受けるのは6年ぶりになる。
入社試験は一般常識と国数英の基礎的な内容だったと思うけど、
業界の試験となると最も専門的なことばかり。
その業界で働いているのだから、
少なからずも専門知識はあると言えるけれど、
試験には実際の仕事とは関係ない内容もある。
還暦すぎてかなり自信もなく、
退職してしまおうかとさえ頭の中をよぎり、
この場から逃げたい気持ちばかりが先行していく。
精神的に落ち込みながらも仕事は順調で気持ちとは反比例
本当はいつ退職しようかと毎日のように考えていた。
新年早々の骨折でかなりメンタルもズタズタ。
左手首だけとはいえ、思うようにならないままパソコン操作し、
ある月は出勤日数の半分も欠勤。
気持ちはどんどん追い込まれていくが、
若い世代の人と負けず劣らずの出来で、
まだまだ衰えていないなぁと自分に感心したり。
年下の上司からは、『自分も頑張らないとって励まされている』
なんて言われたり。
フルタイム労働にはヘトヘトな自分がいるのに、
結果が数字に表れると、ものすごく頑張っているように思われる。
それは得な感じでありがたいこと、
悲観することはないと自分に言い聞かせる。
何かにつけて年齢のせいにしたくなる
それでも若い頃の自分と今の自分を比べれば、
確実に衰えてもいるし、思うようにできないことも多々ある。
出来ないことがあると年齢のせいにしてしまいがちだけど、
本当は年齢のせいにはしたくない。
しかし、年齢を感じずにはいられないのも確かな事実でもある。
だから今更この年齢になって『試験』を受けることが仕事継続の条件となると、
辞めてしまおうかなという気持ちはもっと自分の中の気持ちを占めていく。
それなのに、辞めることを決意する前に試験の日程は組み込まれて、
逃げる余地さえも与えてはもらえず、
勉強しなければならない状況下に置かれてしまった。
毎日帰宅してから試験に向けての勉強が始まり、
嫌々な気持ちがあると全く頭には入ってこなくて、
どうしようもなく落ち込む。
仕事で疲れ切っていて、
夕食を済ませるとすぐさま眠くなり、
勉強どころでもなくなってしまう。
土日に朝から勉強だと決めて金曜日の夜は早々に眠りに就くけれど、
土曜日の朝からどっぷりとだるさでやる気にはなれず、
この繰り返しをずっとしていくと、試験に受からないという現実が待っていることは
自分が一番よく分かっている。
ゆっくりと勉強を始めて、また落ち込みの繰り返しの日々が過ぎていく。
終わった時はなんとなく清々しい気持ちになっていた
年齢的に試験なんて早々あることではない。
自ら学び試験を受けに行くという人はいるだろうけど、
業界で決定し、否応なく受けなければならないという
自らの選択ではないことで試験を受けるというのは
かなり苦痛なこと以外のなにものでもない。
それでも今の職場でまだ少しでも続けていくには、
嫌だからと逃げられることなど出来ないので、
否応なく試験に臨んだわけ。
結果はこれからだけど、
試験が近づいてからの自分はそれまでの自分とは明らかに変わっていた。
かなり前向きになって受けることができた。
この年齢でもまだできることがあるということ。
あるときから気持ちを切り替えて、前向きに勉強したことで、
知識が入ってきたこと。
新しいことを覚えていくことが意外にも楽しく思えたこと。
興味があり新しいことを知るのは楽しいけれど、
興味のないことを覚えていくことは大変苦手。
一体どうなることかと思っていたが、
興味のないことでも知ることにより、
別の興味を持てるようになったことは新鮮でもあった。
還暦過ぎて試験を受けることの面白さと
楽しさは味わえたと思っている。
あとは『合格』の文字を期待して待つのみ。
投稿者:sora
平日は派遣でフルタイム働き、還暦を迎えても若い頃と変わらずに、興味のあること知りたいことには貪欲に「楽しく生きる」を追求しています。