こんにちはsoraです。
ホームに着いた電車に乗ることができてホッとした瞬間、周りを見て驚いた。
右も左もどこを見ても男性ばかり。
『え??何か間違えた?(心の声)』
『何を間違えた?(心の声)』
慌てて乗ったので頭は混乱状態。
落ち着いて窓の張り紙に気付き納得した。
最後尾の車両は女性専用車両だったため、
隣の車両には最後尾の車両に乗れない男性ばかりが乗っていたのだ。
『え~、、、私ひとりだけが女性だよ。
まるで好んで男性ばかりの車両にいるみたいな感じに思われたら嫌だよぉ。(心の声)』
あまりキョロキョロしていると余計男性を物色しているみたいに見えてしまうし、
困りながらゆっくりと前方をみると、小学生の男児が居て、
その子の隣には母親が居て、その光景にひとまずほっとした。
その親子がいてくれるだけで気持ちが救われた。
た っ た 3 分 な の に
女性専用車両に乗ったこともないし、乗ろうと思ったこともない。
若い頃には痴漢に遭うことがあったので、その頃に女性専用車両があったら乗っていたかもしれない。
しかし今の年齢で痴漢に遭うこともないだろうし、
私だけが感じているのかもしれないが、昔に比べて電車内の痴漢は減っているように思う。
男性ばかりの車両で次の駅に着くまでの時間の感覚が物凄く長く感じた。
次の駅に到着すると男児とその母親が降りたので、私も一緒に降りて車両を変えた。
もう若くはないといってもまだ女性の自覚はあるので、
男性ばかりの車両にそのまま乗り続けるほど気持ちは強くない。
始 ま り は 明 治 時 代
全く興味のなかった女性専用車両だけど、
このような出来事に遭遇し改めて気になったので調べてみた。
日本における女性専用車両は、1912年(明治45年)に東京の中央線において朝夕に限り導入された「婦人専用電車」が最初とされている[22]。その後、1940年代から1950年代に短期間に興廃が繰り返されたが、1980年代末には大阪で痴漢を咎めた女性が逆に強姦被害にあうという「地下鉄御堂筋事件」が発生[23][24]。それを機会に結成された団体などが性犯罪防止を鉄道各社に訴えた。この動きが底流のひとつとなり、21世紀の女性専用車両を形作ることになった[要出典]。2000年(平成12年)には京王電鉄京王線で試験導入された「女性専用車」を皮切りに関東・関西の鉄道事業者を中心に導入が相次ぐ。また、札幌、名古屋、福岡など各都市圏においても拡がりを見せた。法的には鉄道営業法第34条2号の「婦人ノ為ニ設ケタル待合室及車室等ニ男子妄ニ立入リタルトキ」という文言があるものの、21世紀現在の女性専用車や女性専用車両においては国土交通省は「鉄道営業法34条2号」は適用されるものではない、との見解がなされ、各事業者が男性客に任意の協力をお願いする形で運用されている。なお、主に東日本地区では「女性専用車」の名称を使用し、関西地区では「女性専用車両」の名称が使用されている。
引用:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
やはり発端は女性が電車内で痴漢に遭うことから始まったもの。
明治の頃にできていたのに、途中でなくなってしまったことも記載されている。
太平洋戦争後には、乗車率が300%にも及ぶ過密状態であったため、1946年(昭和21年)には中央線の東中野駅付近で乗客が走行中の電車のドアから神田川に転落して死亡する事故が起きた。こうした殺人的通勤ラッシュから子供と働く女性を守る目的から、1947年(昭和22年)5月に中央線の朝のラッシュ時間帯に「婦人子供専用車」が登場し、同年9月からは京浜東北線にも連結された。しかし、京浜東北線の「婦人子供専用車」は利用率が低く1953年(昭和28年)に廃止され、中央線では朝の通勤・通学ラッシュ時間帯での運行が継続されていたものの、下り列車は1956年(昭和31年)に廃止された[4]。上り列車の「婦人子供専用車」は、1973年(昭和48年)9月15日(当時の敬老の日)より導入された「シルバーシート」(優先席)と入れ替わる形で前日の14日をもって廃止された[10]。なお、中央線と京浜東北線には進駐軍関係者のための専用車を格下げして「老幼専用車」が1957年(昭和32年)6月より設定された事があるが、中央線は1958年(昭和33年)11月、京浜東北線は1961年11月に廃止されている[11]。このほか、宇品線でも女子専用車が運行されたほか、東武東上線も1959年から夫人専用列車を運行した[4]。
引用:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
一旦は廃止されてしまったけれど、
痴漢が多くて事件もあることから女性専用車両は必要ということで改めてできたということ。
いつの時代でも痴漢がいるというのも、なんだか悲しい気持ちになる。
無 実 を 証 明 す る 難 し さ
男性側からは痴漢の冤罪に悩む人もいる。
実際に痴漢行為はしていないのに、女性の勘違いで痴漢にされてしまうこともある。
痴漢の加害者として名指しされてしまうと、有罪になる確率が高いため、
無実であることを伝えても信用してもらえない。
2007年に実際にあった事件を題材にした
『それでもボクはやってない』という映画があったのを思い出す。
この映画を観た時に、無実を証明することの難しさに衝撃を受けた。
実際にやったことを証明するにはそれまでの行動や証拠品等でできるが、
やっていないことの証明は、それまでの行動を示しても証拠品等がないため、
本当にやっていないと証明することがとても難しいことだと知った。
絶対に痴漢に間違われたくないと強く思っている男性は、
満員電車に乗る時は、手を下げずに胸のところにおいたりバンザイのように上に上げるという。
男性たちも大変な思いをしながら満員電車に乗っているのだ。
理 想 の 世 の 中
後にも先にもこんな状況は一度切りで、現在は満員電車に乗ることもない。
慌てて乗ることがあったとしても最寄り駅のホームの階段は
最後尾の車両の近くではないので、このような状況に遭遇することもない。
男性ばかりの車両に若くないとはいえ女性ひとりで乗ってくると、
男性からしたら変な人に映っていただろうと思う。
冤罪に苦しむ男性はこんな気持ちなのかもしれない。
『違うよ、何もしていないよ。』
いくら叫んでもやっていないことの証明は難しい。
冤罪をなくすためにも、女性専用車両は必要なのかもしれない。
満員電車も痴漢も冤罪もなくなる世の中になるといいのに。
投稿者:sora
平日は派遣でフルタイム働き、還暦を迎えても若い頃と変わらずに、興味のあること知りたいことには貪欲に「楽しく生きる」を追求しています。